第855回 土蜘蛛とシュレーフリの定理

哀しみを優しさに、辛さをエネルギーに、なにかをプラスに変換しながらブログはきっと書いていける。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

物事は一面だけ見てもわからないものですから、少なくとも表を見たら裏も見るべきで、できれば平面、正面、側面など多面的に捉へたいところです。さうでもしなければそのものの全容など理解できるわけはないでせう。ですから物事の特徴や状態はひとことで言ひ表せるものではなく、多様に言ひ換えられ、多重に形容できるはずなのです。

哀しみの裏には優しさがあり、辛さの影には活力が控へ、静けさの底には熟考が蠢き、擾乱の向かふには愛情が交差し、気怠さの先には冷静が渦巻き、混乱の合間には発展が控へてゐる可能性があるのです。つまり一面だけをもつて端的な判断を下してしまふのは他の多くの選択肢を消失する危険があります。

IT現場は数々のリスクを捌く戦場となることがあります。その際も一つの現象にいくつもの面相があることを踏まへた上でどう対処するかを決めるべきなのです。

(A面へ)

<今日の本歌>
ピアニスト西村由紀江さんの言葉

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