第821回 トロクスラー効果と建築数量積算

今見えてゐるものは信用できないし、ブログに書いてあることも疑はしいと思ふのだ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

見たものしか信用できない、といふ人がゐますが、それどころか、見たものこそ信用しない方がよいことすらあります。見たものをそのまま信用してしまふ方が危険なことだつてあります。

見えていなくたつて空気の存在は信用できます。しかし蜃気楼は見えてゐても信用してはなりませんし、すべての錯視は偽りです。思ひ込みや直感をあてにしすぎないやう気をつけた方がよいのです。難しさうだと思はれるものが意外と簡単だつたり、逆に簡単そうに見えるものがたいていの場合実際は簡単ではないものです。

IT現場でよくあるのが、情シス部門とそうでない現場とでの、工数規模感の違ひです。システムを修正するのにどれぐらいのコストがかかるかという感覚値はなかなか現場には馴染めないもので、情シスが出した見積りは高すぎると思はれるでせう。情シス側はその根拠をわかりやすく説明するのに努めるべきですし、現場側はそれを理解しやうと努力すべきです。

(A面へ)

<今日の本歌>
モーズ・アリソン『エブリバディ・クライン・マーシー』

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