第795回 世界内存在とバルバザンジュ・ギャラリー

ゆつくりと、入念に自分と相談せよ、洞察力をもつて、突然、単独で、うつろさを得るやうに。ブログをしまひ込みなさい。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

サティのピアノ譜にはこのやうな言葉がところどころに現れ、中には一体どうやつて弾けばいいのか悩むものもありますが、具体的な弾き方でなく奏者の気分や姿勢や考へ方等にまで言及してゐるところがすごいですね。つまり気分や姿勢や考へ方が演奏に影響することを意味してゐます。

同じ譜面の通りに演奏してもその時の気分によつて音は変はるのです。樂しい気分で演奏すれば樂しい音が出るし、陰鬱な気分なら暗い音になるのです。気のやうなものが音や声に付いて、見る者に移ります。

いささか非科学的な話ですがさう馬鹿にしたものではなく、IT現場にだつて同じことが起こります。とげとげしい空気の中で設計されたシステムはさういふミームを背負つたものになつて、利用する人の気分を塞ぐものになるでせう。

(A面へ)

<今日の本歌>
エリック・サティ『グノシェンヌ』

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