第745回 下手物とパレート最適
赤い夕陽が校舎を染めて楡の木陰に弾む声嗚呼あああ高校三年生ぼくら離れ離れにならうともブログ仲間はいつまでも。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
IT関係者を標榜してはゐますが、どういふわけか泥臭いことも嫌いではありません。手紙や賀状を書く時は宛先も含めて必ず手書きです。紙の手帳やメモ用紙を手放せませんし、本や新聞は紙でなければ読む気がしません。さすがに楽譜の管理には譜面ソフトを使ふ頻度が増えてきましたが、演奏する際はどうしても紙の譜面でないと落ち着きません。
かと言つてITを変に疎んでゐるわけではございません。銀行やら役所関連の事務手続きはネット化大歓迎ですし、お財布ケータイは重宝しますし、映画のチケット購入はネットとスマホで完結させます。
つまり使ひ分け、減りと張り、チグとハグ、そのバランスなのです。使ひ手にとつてネット化した方が嬉しいものはITを活用してゆけばよいですし、自分の手で触りたいものはアナログで展開してゆけばよい。IT化の指標をKPIだのQCDだけで考へてゐると、かういふ点を見失つてしまふのです。
<今日の本歌>
舟木一夫『高校三年生』