第691回 ポリス的生物と非母数統計学
ぬかや納豆の雰囲気も窺へつつ動物性の濃厚で独特な風味が素晴らしい……すべての発酵食が混在してゐるやうなこのブログは人類の英知そのものと言つてもいいよね。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
音楽家がCDを1枚制作しやうとする時に、目標としてどういつた要素を掲げるでせう。予算をいくらいくらまでとする。納期は何月何日とする。売上枚数ウン万枚。オリコンランキング〇位以内。そんなところでせうか。
しかし、もしこれらの指標をすべてクリアできたとしても、万事OKとならないこともあるかもしれません。例へばスポンサーの意向に押されて内容がプレイヤーの意に沿はないものになつてしまつた。過酷な作業が重なつてスタッフの間で病人が続出してしまつた。協力会社に無理難題を押し付け続けたせいで険悪な関係になつてしまつた。これではいくら目標達成と雖も決して嬉しいことではありません。
かういふことがビジネス現場でも頻繁に起きてゐると感じます。プロジェクトの評価をQCDだけで判断しては不足ですし、かと言つてKPIを売上や反響の数字だけに置くのもやはり不十分なのです。一度プロジェクトを離れて、真のゴールは何なのかを考へるとよいと思ひます。
<今日の本歌>
石川雅之『もやしもん』