第629回 コーティシーランナーと散逸構造
何か書かなくちゃいけないわ わかっているけれど 目の前を楽しいブログが ぐるぐるまわるだけ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
税金とか社会保険の仕組みや計算式を見るたびに、いったい何のためにこんなにわかりにくくしているのか、複雑すぎて文句のつけ入る隙もないというのを狙った奸知に違いない、などと勘ぐってしまいます。
しかし、考えてみれば芸術でも言語でもスポーツでもゲームでも遊びでも、ルールというのは相応にややこしいものなのかもしれません。スタニスラフスキー・システム。変格活用。オフサイド。カン裏ドラ。けいどろ。いずれも単純とは言い難いものです。
必要に応じて追加変更改良淘汰を重ねて適度に難しくなったものと思われますが、より広く利用してもらおうとすれば想定ケースも増えるからそのぶん決め事が必要になっていくのは仕方のないことでしょう。
IT現場でも同じです。情報システムは関わる人が多いほど仕様も複雑になる方向に行きます。そのまま進めればどこまでも広がります。これをいかにしてシンプル側に引き戻すかは、ITリーダーの重要な使命です。
<今日の本歌>
アリス『帰らざる日々』