第574回 テンプル騎士団と感情労働

今は山中今は浜 今はブログを書く時と 思う間もなくトンネルの 闇を通って広野原 遠くに見える村の屋根 近くに見える町の軒 森や林や田や畠 後へ後へと飛んでいく。こんにちは、大島雅己です。

ポール・マッカートニーの来日公演に行ってまいりました。私にとっては歴史上の偉大な音楽家、アイドル、巨匠、スタア、雲上人である存在が、目の前にいるということだけで一大事なのですが、そのたたずまいは威風堂々としていながらも、尊大さのかけらもなく、始終一貫して、ストイックに音楽を届け続ける姿だけがありました。30数曲の歌をぶっ通しで、一切の休憩なく、息も乱れず水も飲まず汗もかかず、最後の一瞬まで神のレベルを維持し続ける、あのものすごさは何ならむ。

今回のチケット代は決して安いものではありませんでしたが、仮にその10倍の値段だったとしても惜しくはないと思いました。この体験によって私は他で決して味わえない感動を与えられ、人生は100倍にも豊かになりました。これぞまさにサービスの究極の形です。

IT現場のビジネスもその根幹にあるのはお客様にサービスを奉仕することですから、ポールの境地に近づけるよう精進していかなければと自戒しました。慢心することなく常に成長を続け、決して奢ることなく断じて手を抜かず、最大限のものを提供すること。そうして初めてふさわしい対価をいただくことができるのです。

<今日の本歌>
作詞者不詳『汽車』

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