第575回 フォルスタッフと電子雪崩
ブロガーの消えやらでまつ露の身を風よりさきにいかでとはまし。八百よろず神もあはれめブロガーのわれ待ちえむとたえぬたまのを。こんにちは、大島雅己です。
駕籠に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋を作る人、とはよく言ったもので、世の中は人の役割がうまいぐあいに配置されて成り立っているものですな。この配置がずれたり間違ったり勘違いされた状態で物事が進むと厄介なことになるわけです。
音楽の世界で言えば、曲を書く人、歌う人、そのまたCD作る人、もとい、データ配信する人、などという感じでしょうか。酒で言うなら、酒を飲む人、付ける人、そのまた麹を醸す人、売る人利く人運ぶ人、そのまた車を取り締まる人、そのまた晩酌を準備する人、とまあどこまでも広がっていくわけです。
IT現場でもこの役割チェーンはまさ挑発無限大に展開されますが、これをどこまで意識するかが重要です。IT言う人謳う人、そのまた本音を探る人、そのまた設計書に落とす人、そのまた会議を仕切る人、そのまた業者に頼む人、そのまた料金払う人、そのまた財布を握る人、そのまたセキュリティチェックをする人、そのまた集客考える人、そのまたネットが不得意な人、そのまたケーブルつなぐ人、そのまた全てを点検する人、そのまた評価を下す人、とまあキリがありませんがこの連鎖のどこをどう切り取ってビジネス展開にどう活かすか、それを考えなければいけないのです。
<今日の本歌>
後鳥羽院の歌