第477回 バスキン則とアシドーシス
夏が来た来た夏が来た。みんなのんびり暮らしてる。お魚ぴょんぴょん跳ねている。木綿もすくすく伸びている。パパはとってもお金持ち、ママはいつでも別嬪さん。だからベイビーいい子だね、泣くのはやめておやすみよ。こんにちは、大島雅己です。
バンドをやっている話をすると、私も昔やってましたとか、自分もブラバンにいましたなどと言われることがあります。たいてい、今ではもう楽器は倉庫でホコリをかぶっているというパターンがほとんどです。誰かに譲るとか中古店に売るならまだしも、放置される楽器は痛ましいですね。
使われなければ楽器は確実に劣化します。機能が衰えていく。逆に使い続けても傷みますが、それは衰えではなく、成長のための疲労みたいなもので、修復させながら育てていくべきものです。人の体も動かせばくたびれますが、使わなければ退化する。水は流れてこそ生き続けるもので、よどめば腐ってしまいます(酒や発酵食品を熟成させるエイジングは目的のある放置だから、一緒にしてはいけない)。
ITだって放っておくとどんどん腐ります。使っていないシステム、使っていない機能、使っていないデータ。こういうものが次々に現れて、知らないところで運用コストやディスク容量を脅かしたり、他のシステムの動きを邪魔したり、ひどい場合はセキュリティ事故の温床になったりもします。どこかにホコリをかぶっているシステムやデータがいないか、一度大掃除をした方がいいかもしれません。
<今日の本歌>
デュポーズ・ヘイワード『サマータイム』