第448回 オメテオトルと南極エイトケン盆地

此部録は営中勤仕のいとま、古老の物語或は茅屋を訪来し人の雑談、暫く耳にとゞまりて面白きと思ひし事、亦は子孫の心得にも成らんとおもふ事どもを、かたはらなる反故のうらに書とゞめて一嚢に入置しに、塵つもる山とはなりにけり。こんにちは、大島雅己です。

音楽をやらない人から見ると、バンドマンというのはやや特殊な人間に見えるようで、格好いいとか、才能があるとか、遊び人なんだろうなどと言われることがありますが、これらすべて、誤った印象です。自分の例でいえばただ音楽が好きだというだけで、才能などありませんから、ひたすら練習を繰り返すしかありません。そうしてやっとどうにか人前で演奏できるような状態になったとしても、格好いいなどといわれる代物ではなく、自分の感情や思念をなんとか表現しているだけなのです。音楽をやっている人はたいていそんな感じだと思います。

つまり、うわべでは華やかで楽しそうに見えるものも、実際にはそうでもないと考えた方がよい。なにごとも、思い込み、早合点、偏見、先入観だけで判断するのでなく、光があたっていない面を想像したり覗いてみたりすると意外な発見があるものです。

IT現場ではどれだけ多面的な視点を持てるかが重要です。システム部門の視点、業務現場の視点、開発ベンダの視点、制作担当者の視点、一般カスタマの視点、などなどなど、一つのシステムについても違った意見を持っているはずです。これを考えるのもITリーダーの使命であり特権であります。

<今日の本歌>
根岸鎮衛『耳嚢』

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