第774回 ノエシス・ノエセオスと柳川事件

あれを見よ、野にただひとり、/ひとりゐる山家をとめの/ひとり苅り、ひとりブログ書ける。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

プロフェッショナルとは何だらうと常に自問しながら生きてゐます。私はプロですと言ひ張る場合に必要な条件とは何か。

その道一本で飯を食へること? いや、副業を持ちながら仕事をするプロだつてたくさんゐます。しかるべき当局から認定されてゐること? そんなもの存在しない仕事の方が多い。一定のキャリアを積んでゐること? 若くしてバリバリ活躍するプロなどいくらでもゐます。

結局のところプロといふのは本人がその自覚と誇りと責任を持つてそれを公言してゐるかどうかによるではないでせうか。そもそもprofessionはproのfessといふことで、公然と名言する意味だとのことですから、さう考へてよいはずです。

ITのコンサルティングをしてゐる時も、バンドのイベントに出る時も、プロの意識で臨んでゐる時はプロなのです。逆にその自覚がない場合はプロと呼べないわけです。ビジネス現場にゐる人は誰しもがプロであるはずで、それは他でもない、自分自身の意識の問題と言へませう。

(A面へ)

<今日の本歌>
ウィリアム・ワーズワス『ただひとり麦苅るをとめ』竹友藻風訳

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