第431回 ウィジェットエンジンと運用制約

ユートピアとリアリティとの對立――それは、つねに平衡を保とうとしながらも、なおゆれて、けっして完全には平衡を保つことのない秤のすがたであるが――は、多くのブログ形態にあらわれる基本的な對立である。こんにちは、大島雅己です。

ITに関するパッケージソフト、アプリ、クラウドサービス、ツール、ガジェット、グッズ、こういった関連商品群は山のように巷にあふれていて、次々に新しいものが登場しているわけですから、もはやついていけるわけがありません。いま自社に必要なものがどれなのか、それをどう活用していけばいいのかもよくわからず、悩んでいる間に状況はさらにカオスに向かっていきます。誰かが適切にガイドしてくれればいいのでしょうが、あらゆる商品を広く客観的に評価してくれるものもなく、結局は周辺の口コミとか懇意の業者とか部内の識者に頼っているのが現実でしょう。

モノに惑わされないようにするためには、いったんモノから離れて、そもそものところに戻ってみるのがよいと思います。つまり、そもそも何が必要なのか、そもそも何をしたいのか、そもそもどこに向かおうとしているのか、ということです。そして、それを叶えるために何をすればいいかを考えていけば、ITで何を実現したいのかが見えてくるはずで、そこから、それに見合うモノを探しに行くのです。ITで何ができるか、に囚われるのでなく、ITに何をさせるか、を考えるということです。

音楽でいえば、楽器ありきなのか、ほしい音のイメージありきなのか。電子ピアノとかシンセサイザーに何十、何百種類の音色がセットされているのを見ると、これを使えば相当に面白い曲が作れそうだという気になりますが、実際には音色をもとにして曲を作るというよりも、作りたい曲に合わせて適切な音色を選ぶことになるはずです。

<今日の本歌>
E・H・カー『危機の二十年』

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA