第425回 名寄せとガルバノメータ
骨格と上にのってる言葉と文体の動きが一致してない。興味深いブログだ。一見かんぺきに見えてバランスがずれてる。そこがなんとも不思議なかんじだ。こんにちは、大島雅己です。
情報システムでなにかと盲点になるのが、ログ機能です。システムの稼働状況を履歴として記録するものですね。細かくいえばいろいろあるのですが主な役割は効果分析です。ウェブサイトのアクセス数やアプリのダウンロード数などの基礎的な情報はもちろん、ビッグデータ解析によって利用者の嗜好や動向までも綿密に分析することが実現されています。
そこまで大仰なことをしなくても、自社サイトのどのページに人気が集まるっているのか、どのアプリがよく使われているのか、素通りする人が多いコーナーはどれか、じっくり見られている画面はどこか、「いいね」が多い機能は何か、人はどういう順番で画面をたどっているのか、などなど、調べようと思えば様々な統計が取れるでしょう。
だのに、最初にシステムを作る時に、なかなかそこまで考えが回らないもので、機能の優先度が下げられたり、ひどい場合は全く忘れられることもあります。とりあえず取れる情報は全部取っておいてあとから考えようとするケースもありますが、たいていは膨大なデータがディスクの肥やしになるだけです。設計の段階で、ログのことまで真剣に考えられるかどうか。これもすぐれたシステム開発の重要なポイントの一つです。
すぐれたバンドマンは練習やライブの演奏を録音、録画することが多いですね。あとで振返って次に活かすのにこれは有用です。私は面倒でついさぼってしまうのですが、なにごとも改善のためにはログの見直しは必須でしょう。
<今日の本歌>
岡崎京子『ヘルタースケルター』