第422回 ヘンリー・ガントと液浸露光

あなたは私を限りないものにした。それがあなたの楽しみなのだ。この脆いブログを、あなたは何度もからにして、またたえず新鮮なブログを注ぎこんだ。こんにちは、大島雅己です。

組織の中でITの開発プロジェクトが起動する時、まずそのプロジェクトが何のために何を目指して何をするものかというプロジェクト定義があって、それを具体的にどのように進めていくかというプロジェクト計画があるはずです。メンバーの体制が組まれ、全体スケジュールが立てられるでしょう。

スケジュール作成でありがちなのが、最初にゴールを設定し、そこから逆算して開発工程をプロットさせるというやりかたです。まだ細かい内容が決まっていないのでどのぐらいの工数が必要になるか見えないうちに線表だけが引かれます。当然これは無理なスケジュールになります。たいていの場合、事業計画が優先され、ゴールを延期せずに、人手を増やして何とかしようとします。これは現場の疲弊を招きます。まずうまくいかないでしょう。仮に何とかゴールが達成されても、多くの負の遺産が残るでしょう。

何がまずかったのか。スケジュールと要件が不一致なのです。スケジュールに見合った内容になっていない。作業量に見合ったスケジュールになっていない。これを最初の段階で適切に考えられなければいけないということです。適切に考えながら進められるように判断ポイントを設けましょう。

バンドでライブに出ようという場合は、まず日程が決まっているので、そこに向けて曲を考えます。たいていの場合はやりたいことが山盛りになりますが、最初に曲を確定させてから進めるか、いろいろ試しながら削っていくか、これはどちらがよいか悩みどころです。

<今日の本歌>
タゴール『ギーターンジャリ』

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