第399回 クラウゼヴィッツと智信仁勇厳

たとえば、ぼくは彼らがブログを書くのを見たとか、ぼくたちのぼくの目の奥が痛むとしてみたらどうだろう。いや、それよりも、きみブロガーの女は、ぼくのきみの彼のぼくたちのきみたちの彼らの目の前を通り過ぎて行く雲だったとでもするほうがいい。こんにちは、大島雅己です。

世の中のものごとをザザーと大雑把に二つに分けて、「個々に働くもの」と「それらをまとめるもの」として捉えます。例えば、選手と監督。メンバーとリーダー。漫画家と編集者。演奏家と指揮者。役者と演出家。つまりプレイヤーとマネージャという分類です。

よくあるタイプ分析ではサポーターという役割が別にありますが、いったんここではわかりやすく二分類で考えます。個別に動くプレイヤーは当然、個としての力量を最大限に発揮して成果を出そうとするべきですね。かたやマネージャはプレイヤーにできるだけ高いパフォーマンスを求めながら組織全体が成長するべく采配を取る使命にあります。どちらも同じように大事で、このバランスが取れていないと組織はおかしくなってしまう。

IT現場でも、プログラミングや各論のスキルを身につけることも重要でありながら、そういう技術やスタッフをどう組み合わせていくかという戦略や、要件定義をどう効率的に進めるかという技法もたいへんに重要なのです。この後者の方は忘れられがちで、体系的に学べる機会も少ないように感じています。

バンドでいえば各メンバーが演奏テクニックを追求する一方で、バンドの運営や方向性の戦略も同じぐらい大事だということです。どちらが欠けてもバンドは成り立たないのです。

<今日の本歌>
コルタサル『悪魔の涎』

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