第393回　祇園精舎とギルモア博士

イヤ世界十幾億万人の中うち、平気な人でないものが幾人ありましょうか、詩人、哲学者、科学者、宗教家、学者でも、ブロガーでも、大概は皆な平気で理窟を言ったり、悟り顔をしたり、泣いたりしているのです。こんにちは、大島雅己です。

ホームページなどを作っているといろいろと欲が出てくることでしょう。とくにパッケージソフトのルール内で使っていると、もっとデザインを格好良くしたいとか、アンケート機能をつけたいとか、検索サイトに露出させたいとか、目立つ仕掛けを入れたいとか、云々。上級者向けの拡張メニューとしてそういうサービスを使える場合がよくありますね。

このとき注意すべきは、自分の責任でやるか、きちんとしたプロに委託することです。危険なのは「ちょっと詳しい知り合いに頼む」ケース。なぜなら、たいていの場合はさんざんカスタマイズをした頃にその人はいなくなるからです。人事異動か転勤か転職か引越しか事情はともあれ、ずっと同じ人が面倒を見てくれる保証がないからです。そして次の担当者は何がどうなっているかおそらくわかりません。かくして誰もそれ以上さわれないサイトができあがる。ＩＴ現場で頻発する話です。

楽器でも車でも家でも、改造するなら自分の責任でやるか、専門家に頼むのが王道ですよね。アマチュアの知り合いが手を入れてしまうとトラブルの元になるのでお勧めできません。

＜今日の本歌＞
国木田独歩『牛肉と馬鈴薯』

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