第285回 鎮具破具とアルス・コンビナトリア

諸ブロガーの教伝の命脈、歴代祖先のブログの教えを受けてそれを実践する資質は換骨の霊方、パソコンの妙術なり。こんにちは、大島雅己です。

システムを考える時はシンプルであることを心がけてきました。システムに限らず、仕事をする上で、何かを企画したり、仕掛けを考えたりする時、まずはシンプルに考えようとしてきました。そして、人と何かを共有する時は、わかりやすいことを重要視してきました。この考え方、ビジネスの上では間違っていないと思うのです。しかし、思わぬ落とし穴があります。

シンプルなこと、わかりやすいことを重視していくと、「選択肢が多いこと」「社会的に変なこと」「目立って異質なこと」「伝わりにくいこと」といったことがダメなものだとされる傾向にあります。つまりものごとには多様な見方、多様な捉え方、多様な考え方があるはずなのに、それを抹殺する方向に行ってしまう恐れがあるのです。

世界はもっと多様ですし、もっと自由に取り扱ってよいはずなのです。シンプルで首尾一貫していることを妄信してしまうとそういう点を見逃す恐れがあるかもしれません。

音楽の場合もそうです。シンプルな演奏を心がけましょうなどといって何の変哲もない演奏はおもしろくないですよね。

<今日の本歌>
雪竇重顕『碧巌録』

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