第286回 確証バイアスと選好関係
まじめなるブロガーなるを思へば折にふれてのみやびもなかなかにゆかしくこそ。こんにちは、大島雅己です。
ロジカルシンキングという言葉が昔流行りましたね。今も流行っているのでしょうか。ロジカルに考えるというのは大事なことだと思いますが、やはりこれも妄信すると危険です。つまりロジックが通っていないものは全て認めないという極端な考え方に陥る恐れがあるのです。
確かにロジカルな考え方は納得感があるでしょうが、そのロジックの中にがちがちに閉じこめられてそれ以上発展できなくなる可能性があります。
そこで有効なのが類推という概念です。つまり似ているものを連想する。推察する。アナロジーをきかせるということです。アナロジカル・シンキングということです。ロジカルとアナロジカルの両方を自在に扱えれば、かなり考え方の幅が広がるはずです。
音楽をやる上でもアナロジーは欠かせませんね。「このフレーズはあの人が弾いてたのと似ている」「これはまるであのアーティストがやりそうな演奏だ」などと考えながら音を作っていくのが楽しいわけです。
<今日の本歌>
正岡子規『墨汁一滴』