第284回 時の矢とホメオスタット
長い文章のブログ、孤独な筆跡。言葉使い悲しい、文の終わり。どうぞ僕だけに心を打ち明けて。どうぞ読ませてねらせんの物語。こんにちは、大島雅己です。
システムの特徴をあげよと言われたら、「一つの構造をもっている」「外部から何かを取り込む」「内部でそれを処理する」「結果を外部に吐き出す」これぐらいが思い浮かびますが、これだけでは足りないのです。それは「エントロピーの増大に対するフィードバック機能がある」という何だかよくわからない条件があるようです。
大雑把に言うと、システムが動いているとだんだん正常ではない状態に近づいていくので、それを是正する機能が必要だと、そんな感じのことです。正常ではない状態、というのはたとえば機械がだんだん摩耗していくとか、入ってくるデータに偏りが出てくるとか、ウィルスなどによる被害の可能性などのことですね。なので、そういったことをあらかじめ計算に入れて、対処できる仕組みを持っておくようにするということなのです。
この考え方は、いわゆる情報システムだけの話ではなくて、構造を持つものすべてに当てはまることだといいます。つまり、人間も、猫も、会社も、国家も、全部そういう仕組みになっているはずなのです。なかなか興味深い話です。
バンドというのを一つのシステムだとすると、確かに長年続けていると通常は解体の危機が生じますね。これをフィードバックして解決できればバンドは存続するし、できなければシステムとしての寿命も終りますね。
<今日の本歌>
ザ・ゴールデン・カップス『長い髪の少女』