第261回 ポビドンヨードと清華家

君がみ胸に抱かれて聞くは、夢の船歌恋の唄、水の蘇州の花散る春を、惜しむかブロガーすすり泣く。こんにちは、大島雅己です。

知の巨人・松岡正剛氏の『知の編集術』では、編集術のための要素の一つとして「ルール、ロール、ツール」の三点キットを挙げています(俗に「ルル三条」と呼ばれている)。これは、ルール(規約性、規則)を決めること、ロール(役割)を見つけること、ツール(道具)をそろえること、この3点を意識するということなのですが、この約束事は様々な場面で適用することができます。

IT現場で使うとどうなるか。まず、何かの業務をシステム化したいという要件が出たとします。この時、システム担当者が考えるべきことは何だろう。それをルル三条を手すりにしてみると、
・そのシステムは誰が何のために、どういう風に使うものなのかを決める(=ルール)
・そのシステムの、責任者、企画者、開発者、利用者、運用者などを決める(=ロール)
・必要なソフトウェア、ハードウェア、ネットワーク、ファシリティ、開発ソフトを決める(=ツール)
ということです。最初に大まかに必要な要素を決める時、このルル三条を柱にしていけば目鼻がついていくのです。

ちなみにバンドをやろうという場合も使えます。
・そのバンドはどういうコンセプトでどんな曲をどう演じるのか(=ルール)
・バンドメンバーやプロデュース、マネージメントをどうするか(=ロール)
・練習場所、楽器、音楽ソフト、連絡手段などをどうするか(=ツール)
という感じで。

<今日の本歌>
李香蘭『蘇州夜曲』

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