第2463回 音楽と情報の流れ(1)

こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。言うまでもなく音楽は情報のひとつです。音楽を制作する人の意志や思いを、聴く人に伝えるための手段であり媒介でありすなわち情報伝達物質であります。ある情報のかたまりが人の耳に入り、感動や発奮や安心や恐怖などさまざまな感覚を誘発します。同じ音楽を同じ状況で聴いても、人によって受け止め方は異なるでしょう。人の意図を解さない自然界のざわめきや街の喧噪はふつう音楽とは呼びませんが、人によってはそれを音楽だと認めることもあるかもしれません。その時、人は何らかの存在が発する何らかの意志を感じ、それによって心の何かを動かされたのでしょう。そう考えると、情報とは人を動かすものであり、人を動かしたいという発信者の意図を運ぶものといえましょう。続きはまたどこかで。

(A面へ)

<今日の一推>
坂本龍一「音楽図鑑」

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