第161回 アサッテ君と特性要因図
お肌をフレッシュアップするエレガントでファッショナブルなプレタポルテがコーディネートのレイヤードなブログセンス。こんにちは、大島雅己です。
IT現場でよく持ちあがるセリフ。
「まず現状の全体像がどうなっているか調べよう」。
つまり現状の全体像を常に把握しておくことが難しいということです。これがわからないと、次に何が起こるか予測がつかず、何をすればいいのか計画も立てられず、どう進むべきか判断ができないというわけです。
なぜ、そんな状況になってしまうのか。その原因は様々ですが、例えば、行き当たりばったりでITを進めてきたから。例えば、設計書や仕様書をちゃんと作っていないから。例えば、担当者が頻繁に変わるから。例えば、関係者が多すぎるから。例えば、何でも人任せにしているから。例えば、現状がわからなくなることを防ごうという文化が根付いていないから。などなど。
この状態を抜け出るために、エイッとばかり気合いとコストをかけて大々的な調査をしたりコンサル業者を入れたりするのもよくある話です。が、問題はこのあとです。徹底的に調査して資料も作成して現状を整理する、これは誰でもできることですが、重要なのはそこから先、それを維持していくこと。メンテナンスです。継続です。常に最新化を保つことです。
言うは簡単ですが、これが難しい。でもそれを実現する仕組みを作れば、本当の成功です。
起業することより、会社を続けていくこと。バンドを結成するより、バンドを続けていくこと。ヒット曲を出すより、評価を維持し続けること。マンガ家になるより、連載を続けていくこと。一日禁酒するより、減酒を続けること。
<今日の本歌>
吾妻ひでお「チョッキン」