第153回 スルツキー分析と神秘的融即

おい、このブログはいまそこの路地から出て来たな。錦織塾にいっておったのではないか。何を書いちょるのか、ちょっと調べる。こんにちは、大島雅己です。

他人の目を気にして生きるなんてくだらないことさと清志郎さんは歌いましたが、他人の立場に立ってみるということは大事なことですね。特にサービスを提供する画面であれば、それを使う人のことを考えなければいけないのは当然です。でもこれが意外とできないものだなと感じます。

IT現場のシステム構築では、勿論それを利用するユーザにとっての利便性を考えます。利用者が身近な人達であれば直接話をして相手の希望を取り入れることもできるでしょうが、インターネットで不特定多数のカスタマを想定したサイトなどの場合は、彼らの要望を想定しながら仕様を考えます。きっとこういう機能が嬉しいだろう。こうなっていると喜ぶはずだ。アンケートなどを使えばある程度意見をきくこともできますが、それも限られたものです。

以前、ユーザ観察というのをやったことがあります。一般の利用者さんを実験ルームにお呼びして、普段通りにサイトを使ってもらう。それをモニターで別紙から観察するというものです。これを見てたいそう驚きました。こちらが想定しているのと全く違う使い方をするのです。あれっ、そういう使い方ではないのだけど…。えっ、何でそこをクリックするのか!? あ、そこのボタンは無視ですか…。まだまだ利用者の気持ちをわかっていないな、と痛感しました。

そういえばバンドのライブの後、お客さんの感想を聴くと、こちらが自信満々の出来だった部分には反響がなく、不出来だったところが絶賛されるなどということがよくあります。ウーム…。

<今日の本歌>
山田風太郎「幻燈辻馬車」

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