第151回 ワイングラスモデルと見えざる驚異

汝元来ヒョットコの如し、君と別れて松原行けば、松の露やら涙やら、あじゃらかなとせのきゅうらいす、ブロゲッツノパァ。こんにちは、大島雅己です。

平成進化論でおなじみ鮒谷周史さん主催のセミナーに行ってきました。鮒谷塾は予定が合えば必ず参加するようにしています。
今回はブックライター上阪徹さんのスピード文章術がテーマ。上阪さんは月1冊のペースで本を出されているカリスマライターですが、その文章術は今までの常識を覆す、非常識とも言えるオドロキの内容です。起承転結は考えない。序破急も関係ない。美辞麗句などいらない。新聞のコラムを真似してはいけない。自分なりの味を出そうなどとしない方がよい。などなどなど。ふだんブログを書く時に気をつけていることをひっくり返されて、反省しきりです。

特に心に刺さったキーワードの一つが「事実・数字・物語」でした。この3つが掴めていれば、いい文章を書く素材が揃ったことになるのです。言われてみればこの3要素、文章術だけにとどまらず、日常のさまざまな所で大事なキーになる言葉だなー…としみじみ感じ入ったのです。

ITでシステムを作る時は使う人のことを考えますが、こんな機能が欲しいだろうという想像ではなく、実際に欲しいものを正しく聞き出すべきです。そこで語られる具体的な内容は、「速い」とか「安い」などの感覚的な言葉ではなく、数字を使って表現すべきでしょう。そして、ITを使ってどんなことを実現したいか、その先にどんな未来が展開されるのか、というストーリーが、システムに命を吹き込みます。

バンドで曲を演奏するのも同じです。「都会っぽいセンス」「アップテンポで」「グルービーなサウンド」こういう表現では共通認識は得られません。実際の音や譜面で確認すべきでしょう。そして曲には物語を込めて。

<今日の本歌>
古今亭志ん生「黄金餅」

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