第148回 スティーブン王とパレート最適
ドータララ~。コータララ~。ブログを書いている人間を撃つことはできない! こんにちは、大島雅己です。
悪い意味での「積み重ねの威力」というものを思い知ることが多い昨今です。卑近な例で身に沁みているのは、もう何度も書いていますが、新聞の溜まる勢いです。毎日毎日コンスタントに溜まっていくので、気がつくと部屋を占領してしまうほどの占領力です。不要になったものはどんどん捨て、とっておくものは検索性がいいように常に気をつけていなければ、あれよという間に制御不能なってしまいます。
同じことがIT現場でも起こります。日々発生する夥しい量のデータ。その入れ物となるデータベース。それを処理するプログラム。それにまつわる資料、設計書。管理用のツール。こういったものは着々と増え続けていきます。何人もの関係者が絡むので、その増え方複雑さも桁違いですが、目に見えるものでないだけに実感がありません。本当に必要なものが、不要なゴミの中に紛れてしまえば、いざという時に断捨離もできません。うっかりゴミを消したつもりが重要データを消して大事故につながるケースもあります。それが怖くて迂闊に手を出せず、結局ぜい肉だらけのメタボITになってしまう…。噫剣呑剣呑。
音楽も、デジタル化が大きく発展したことで、この問題に悩むようになりました。レコードやCDの時代は、本当に欲しいものを大事に買い揃えていましたが、ファイル形式ミュージックが流通し無料配信が拡大するにつれ、ついついあれもこれもと如何物食いするようになってしまう。幅広い音楽を聴くべきだとは思うのですが、自分のライブラリには一本筋を通したい…ということでこちらはITとは違う種類の悩みでした。
<今日の本歌>
浦沢直樹「20世紀少年」