第1691回 ジレッタと江戸地廻り経済
鈍色の十割蕎麦をすする君。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
くだらない方がいいのか、くだる方がいいのか。
そもそも「くだる」とは、上から下へ向かって一気に降りることであり、物事が首尾よくまっすぐに流れる、すうっと運ばれる、単刀直入に解決につながる、ことを意味するといいます。
とすれば「くだらない」はその逆で、物事がまっすぐに行かない、くねくねダラダラと寄り道をする、転んでもただは起きぬ状態でしょうか。
「くだる」は素直、純粋、馬鹿正直、直情径行であり、「くだらない」は頑固、依怙地、執着、粘着、こだわり、といったイメージです。これだけでは、どちらがよいのか決められませんね。
<今日の一唱>
しりあがり寿・長見順『クダラナ庄助祭』