第1304回 デプロイと記憶スパン反応
チューニングが済んだら今すぐ始めるんだ(忌野清志郎『俺がロックン・ロール』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
すべてが本番であり、かつまた同時に、すべてがリハーサルなのだと想定してみます。本番は一発勝負であり、究極の理想が詰まった場であり、完璧が要求される局面です。それを実現するために必然的にリハーサルが存在するのであり、本番でいかに最高のパフォーマンスを発現できるか、それがリハーサルの使命です。
徹底的に鍛錬を重ねて自己の能力の限界を押し上げ、それをストイックに繰り返す。いざ本番になればそれらをいったん全て忘れ去り、その場を味わって堪能し尽くすぐらいのつもりで楽しむ。
人生は一回限りのステージと考えれば全てが本番であり、豊かな人生を送るための日常のあらゆる営みがリハーサルであり、とすれば全てのものは本番でもありリハーサルでもある、そう思って日々を過ごすことで世界は緊張で絢爛の舞台でもあるし修練と希望の稽古場にもなるのです。