第95回 萬朝報とパンデジタル数

見よ日に映ゆる富士の嶺、照りそう浦は君去らず、清き姿とゆかしさは、我らが理想我がブログ。こんにちは、大島雅己です。

松岡正剛氏の編集学校の授業にて、いろは歌を作るお題が出されました。嗚呼ついに。
去年、竹本健治氏の「涙香迷宮」を読んで、いろは歌の見事さに舌を巻き、こんなものを作る人の頭の構造はどうなっているのかと、完全に別世界のものと思っておりましたが、まさか自分が作る羽目に。

大変に苦しい作業ではありますが、やっているうちに、限定された条件の中で最大限の効果を出すという試練が、なかなか心地よいものに思えてきました。
言葉の海であれこれ呻吟しながら思い出したのは筒井康隆氏の「残像に口紅を」。使える文字を一つずつ消していき、最後の一文字になるまで続けるという実験文学の大傑作でした。

ITの世界でも、「条件が限られている中でベストを尽くさなければならない」という場面があります。わずかな予算しかない。要員が極小である。この日までに絶対にサイトをオープンしなければならない。この製品を必ず利用しなければならない。等々。いや、むしろ、条件が何もないというケースの方が稀でしょう。何かしらの制限、条件、規制はつきものです。

与えられた条件の中でいかに最高のものを作れるか、という工夫、知恵は重要だと思います。いろは歌を作ることでそんな能力がつくかな…?

<今日の本歌>
木更津市「木更津市民歌」

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