第1245回 ブラーマグプタの公式とエアロゾル粒子

四角いテーブルを丸く囲もう(ローザ・ルクセンブルク『デリックさん物語』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

「四角い部屋を丸く掃く」とは一体どこから出た言葉なのかわかりませんが、ずぼらな様子を表す慣用句のような箴言のような言葉として、気がつけば頭の中でちょいちょいローテーションされます。部屋の掃除をしながら隅の方に手が届かない時、(このまま放置すれば、四角い部屋を丸く掃いたことになる)と、己を制するように。

一方で、「四角い頭を丸くする」と聞けば、凝り固まった考え方を柔軟にほぐす意味のようで、こうなると好ましい様子として推奨されるでしょう。とすれば四角や丸は使われるシーンによって評価が変わるようで、「四角い豆腐を丸く切る」とすれば、難しい技に挑戦するような意味にも取れ、「四角いリングを丸く駆ける」ならば、格闘技の華麗な動きのようです。「四角い言葉を丸く言う」「四角い社会を丸く撫でる」「四角い音を丸く聴く」「四角い時間を丸く過ごす」となれば意味は多様に解釈できそうです。

何が四角で何が丸いのか、どこが四角でどうすれば丸になるのか、日頃から意識してみると面白いかもしれません。

(A面へ)

<今日の一唱>
ローザ・ルクセンブルク『デリックさん物語』

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