第1242回 収斂進化とホストリノミコト
声が違う年が違う夢が違うほくろが違う(山口百恵『イミテイション・ゴールド』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
人の風貌や佇まいを見て、別の誰かを連想することがあります。「あの人に似ているんだ」と思うのだけれど、具体的にどこがどう似ているのか明言できない。周囲からも特に賛同を得られず、自分の錯覚なのかと悩むことも。しかし何度見ても両者の間には共通する面影がある。あの感覚は何なのだろう。
一口に「似る」といっても、部分的に同じ要素を持つ場合もあれば、全体的な骨組みが共通している例もあれば、言動や思考の傾向が一致しているケースなど、例証は多々あり、その本質を追求すると奥が深そうです。
さらに興味深いのは、対象をパッと見た瞬間にそのことを感知する脳のメカニズムです。この不思議なアルゴリズムはAIに追随できるでしょうか?
<今日の一唱>
山口百恵『イミテイション・ゴールド』