第1243回 濾紙ディスク法と割当て抽出

最初はまず、ラーメンをよく見ます(伊丹十三『タンポポ』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

ものと対峙するからには、文字通りまず向き合って、全容を受け止めるところから入るのが基本の基本のイの一番でしょう。全容を受け止めるとは、目で見て、耳で聴いて、肌で触り、鼻で嗅ぎ、舌で味わい、そして全身全霊で感じることです。

ものによってはこの順番が入れ替わるし、使えない場合もありますが、全身で全体を感じることが大事なのです。受け取る自分も全身を使い、対象である相手の全体を受け入れることです。

しかし省みてみれば、何かにつけて部分を部分で扱うような振る舞いばかりなのです。手先で一端をつまみ上げ、口先で一節を味見して、耳先で片鱗を聞き齧る。

これは大事な行為でありますが、それだけですべてわかったと思い込んでしまうとおかしな方向へ進む危険に見舞われるかもしれません。

(A面へ)

<今日の一唱>
伊丹十三『タンポポ』

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA