第1212回 触媒還元脱硝装置とコホモロジー

ひとつ曲がり角ひとつ間違えて迷い道くねくね(渡辺真知子『迷い道』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

子どもの頃、近所の鄙びた本屋によく行っていましたが、田舎ゆえの品揃えの薄さには大いに不満でした。時々都会に出て巨大なデパートなどに入ると興奮したものです。物が豊富にあって物流が行き届いていることに心底憧れました。

ところが、いざ何か買おうとすると、あまりに目移りしてしまって結局なにも選べず、すっかり疲れ果てて虚しく帰宅するのでした。

そういえばレストランや居酒屋のメニューも、品数が多いほど迷ってしまって決められません。あまりに多いとむしろ一つ一つの価値が下がっていくような気にさえなります。

選択肢とは多ければよいのではなく、自分に合ったものが素早く見つかることが重要なはずなのですが、供給側の立場になると品揃えが豊富なことがよいサービスだと思ってしまうのでしょうか。

(A面へ)

<今日の一唱>
渡辺真知子『迷い道』

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