第1201回 ドット絵とボード線図
それが私のデシマル・ポイント・オブ・ビューだ(高橋幸宏『ナンバーズ・フロム・ア・カリキュレイテッド・カンバセイション』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
デジタル時計を初めて見た時は何てすごい発明なんだと感動したものですが、今ではアナログ時計でないと落ち着きません。デジタルは今その時だけを切り取った無機質な情報にしか見えず、全体観も連続感も流動性もないのです。
デジタルとは元は指で数える意味を持つらしく、10に縁があるようです。decadeも同根で、Decemberも関係あるのでしょう(もともとカレンダーは3月始まりだったからDecemberは10番目)。つまり指を折って数える世界がデジタル。
一方アナログは類似とか比例とか比喩に根差すもので、形を変えながら繋がっている感じを表すようで、これは広がりと流れと動きがある。
どっちがいいとか優れているか、ではなく、意味を取り違えないようにしたいものです。少なくとも、デジタルは先端でアナログは旧式、などと偏見を持たないことです。