第1190回 ジャンクションと水雷艦長

どっちにしてもどっちにしても微妙なとこネ(松居直美『微妙なとこネ』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

「うまい・安い・早い」とは見事なコピーで、言うは簡単ですがこの3つを同時に叶えることは至難の業です。プロジェクト管理等で指標として使われる「Q(品質)」「C(コスト)」「D(納期)」のすべてを等しく実現すると言っているわけです。

通常はあらかじめこの3つの優先順位をつかなければならず、もしどれかがぶつかった場合は他方を諦める覚悟が必要です。例えばスケジュールを間に合わせるために8割の出来で妥協する(Dを優先してQを落とす)とか、完璧を目指すために追加で予算を投入する(Qを優先してCを落とす)など。

本音を言えば当然、どれも諦めたくないわけで、なんとかして3つとも妥協せずにおきたいのが人情ですが、逆に言えば優先順位に腹を括れれば何があっても即座に判断できるのだから、元をたどれば「なんとかジタバタして逃げ道を探す」か「判断をスパッと決めて先に行く」のどちらの道を取るか、が最初の分岐点なのかもしれません。

(A面へ)

<今日の一唱>
松居直美『微妙なとこネ』

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