第1186回 トリシュナーと無之以為用

愛は真実。真実は愛(ジョン・レノン『ラブ』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

白川静さんの『字統』で「愛」の項を見ると、「後ろに心を残しながら立ち去ろうとする人の姿を写したもの」とあります。

歌や詩やドラマや映画などのタイトルに欠かせない単語。女の子の名前に大人気。スナックの店名に引っ張りだこ。万葉集にも出現する言葉。仏教では十二因縁の第八支で迷いの根源とされる。

英語では自分自身を指す意味でもあり、かつまた「目」も同じ発音を伴う。日本語の同音語では「逢い」「会い」「相」「合い」「間」にも重なる。

つまり、愛は自分を見つめることから始まり、だから愛は目に現れ、めぐり逢わせがあり、出会いがあり、相性があり、釣り合いを保ち、間がつながる。

偶然なのでしょうけれど、なんとまあうまく繋がっているものです。誰かの意図があるとしか思えません。

(A面へ)

<今日の一唱>
ジョン・レノン『ラブ』

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