第1184回 アッサンブラージュと因中有果
何かネタないかね、子ネコちゃん(トム・ジョーンズ『ホワッツ・ニュー・プッシーキャット』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
「何か面白いことないかな」と思っている時は、少なくとも自分からは何も面白いことをしていないはずで、能動性に欠けた状態と言われても仕方ないかもしれません。何の手がかりも持たず、何のヒントも想定せず、ただただ結果が欲しいと思っても詮無いことではなかろうか。
「こんなふうな面白いことないかな」と考えている時は、具体的に見つけたいものがあってそれを探しているわけで、自分の想像物を現実世界の創造物にぶつけようとしています。
「このモノゴトを何か面白いことに使えないかな」と探っている時は、現実世界にあるものから未知なるものを生み出そうとしています。
何かを探すなら、結果の一例を仮置きするか、前提を掲げるか、少なくともどちらかの方法を試みるべきでしょう。
<今日の一唱>
トム・ジョーンズ『ホワッツ・ニュー・プッシーキャット』