第1067回 ケトンと補集合

流されて、流されて、どこへ行くやら。くり返す、くり返す、いいことも、やなことも(ボ・ガンボス『夢の中』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

地球が一日かけて一回転して、朝昼晩の流れを繰り返し、その中で生き物も鉱物も自然も建物も製品も廃棄物も何もかもが24時間の周期に巻かれていきながら、一瞬たりとも同じ状態にとどまることなく、永劫に向かう時間軸の上を突き進んでいく。

その描線は直線ではなく大きなカーブを描きながらぐるりと弧を廻し、しかし決して元の場所に戻ることはなく一周回前の位置からは程遠い未来に居るのです。

昨日の今頃を生きていた自分は今この時に居る自分と同じ自分だけれど、その肉体も精神も内蔵も細胞も脳波も思考も最早全く違うものに変っているはずで、つまり己であって己でない、新しい己として生まれ変わっているわけです。一刻一刻の瞬間ごとに、ダッシュが付加されて続けているのです。

(A面へ)

<今日の一唱>
ボ・ガンボス『夢の中』

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA