第1066回 サラミ戦術とグロタンディーク宇宙

110-3119は空巣ダイヤルです。ひき逃げは110-6773です、おかけ直し下さいプーー(いしいひさいち『バイトくん』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

「分ける」は元々「わかる」が語源だそうで、これは「我・離る」「渡・離る」から来ていると聞きました。つまり、対象から離れたり、モノ同士を切り離すことで、それを判別し、その違いを認識することができるわけです。

そういえば松岡正剛先生の編集学校でも、学習は「分ける」が「変わる」を呼んで「分かる」をおこす、となっています。全部繋がっているのです。

山積みの仕事も分割することで効率とテンポに乗ってこなすことができる。複雑難解な楽譜は一拍ずつ分けて粛々と練習するに限る。大規模なシステムは機能ごとにサブシステムに分割することで管理する。分割、分類、分岐、分断、分掌、分離することが物事の習得に繋がると言ってもよいかもしれません。

ただし、その後のことを忘れてはならないはずです。すなわち、分割したものをそのままで終わらせないこと。分けたものは、あとでまた統合し、結束し、集約しなければいけない。最終的に全体として包括し、調和されていること。ホロンが重要です。

(A面へ)

<今日の一唱>
いしいひさいち『バイトくん』

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