第897回 アルゴナウタイと包含的論理和

見えないブログで互いに頑張らうといふ意識が通じてゐて、無意識に高め合ふことが出来るのが研鑽し合ふといふこと。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

協業或いは共業といふのは言ふは易く行ふは難きもので、むかしコラボレーションといふ言葉が流行つた時にあちこちでチームや役割を超へた協業のやうなものが起こりましたが、ほとんどの場合は単なる「分業」とか「共同」でしかありませんでした。つまり一人でやれる仕事をわざわざ二人で手分けしてゐたり、または一人で歩けば早いものを敢へて二人三脚するやうなものです。

理想のコラボレーションは参加者が己を研鑽し相手をも研鑽し全体を研鑽し総和を超えた高みに達するものであるはずです。個と個が連携することでグランドトータルが拡大することは集合の理論上あり得ないことですが、人の仕事では起こるのです。

IT現場でも協業は欠かせませんが、たいていの場合それは単なる分業、単なる共同になつてゐるやうに思へます。自分の役割に徹することは大切ですが、それだけではコラボレーションは起こらないでせう。

(A面へ)

<今日の本歌>
宮泉銘醸『冩樂』宮森義弘社長コメント

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