第759回 秘伝玉返しとモデルニテ
自身の能力と判断に従って、読者に利すると思うブログ法を選択し、害と知るブログ法を決して選択しない。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
晩酌をしながら日本酒関連の本を読むのは至福の時間です。先日、山同敦子さんの『日本酒ドラマチック』にある「十四代」高木顕統さんのインタビューが名言の宝庫だと気づきました。曰く、
「酒造りは商売でなく芸術作品に取り組むことに近い」
「利益はトータルとして考えればいい」
「原価を考えて値付けをするのは造り手のするべき姿勢ではない」
「去年以上の酒ができなければ後退したのと同じ」
「謙虚にならなくてはいけない」
「キーワードは王道を行くこと、伝えること、繋ぐこと」
などなど。かういつた姿勢であるからこそ、あれだけすばらしい酒を毎年作り続けられるのでせう。まつたく頭が上がりません。
高木さんの考え方は、酒に限らずあらゆる創作に通用することであり、すべての仕事に関はる人が持つべき心構へだと思ひます。IT現場でも、サービスに愛情を持つて、受け手に感動を与へるアートを作るやうなつもりでビジネスをすべきだと思ふのです。
<今日の本歌>
『ヒポクラテスの誓い』