第804回 チョンサムと孤立特異点

今日も元気にブログを書いたらヨーラン背負つてリーゼント。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

ヨーランといふのは学生服の変形版の一つで、コートのやうに胴体が長いものです。そもそも学生服自体が「学ラン」と呼ばれてをり、テレビドラマ『金八先生』の影響もあつてか、流行に敏感な一部の学生はこぞつて改造されたものを着てゐました。短ラン、中ラン、長ラン、など。

ヨーランは「洋ラン」だと思はれますが、なぜそのやうに呼ばれるのか、今もあるのかどうか、不明です。ちなみにズボンの方もやはりドカンやらボンタンやらの変形版があり、そこにタックをどう入れるかによつてバリエーションが展開されてゐました。

かういつた変形服の常用は、校則が定める標準ルールに対する反発の現れなのでせうが、そこまで刃向かふほどの度胸はないけれども密かに反抗したい学生は襟のカラーを外していたものです。

ルールは制限を定義しますが、そこには反則がつきものです。ルールが条件を變へることで反則の出方も變はるでせう。うまくルールを設定することで反則をコントロールすることもできるでせう。あへて安全な抜け道を作ることで大きなリスクを回避できることもあります。徹底的に嚴しく制限をかけることで身動きさへできなくなつて本来の目的から外れてしまふこともあるでせう。

ビジネス現場でも何をどこまでルール化するのかは惱ましい問題ですが、そもそもの目的が何だつたのかを見失はなければルールはおのづと決まつていくものです。

(A面へ)

<今日の本歌>
横浜銀蝿『ツッパリHigh School Rock’n’Roll 登校編』

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