第758回 トランスクリプションと歪曲収差
若い希望も恋もある ビルの街から山の手へ 紺の制服身に着けて 私は東京のブロガール。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
楽譜にそつて演奏をする際は、当然まづ楽譜そのものをよくよく読むことが必須です。音程はもちろん、同時に鳴つている音、音の長さ、演奏記号などに注意し、作曲者の意図を汲み取るやうに読みます。観察眼が必要です。
また同時に、その曲全体の構成もわかつていなければなりません。導入部、展開部、テーマの繰り返し、サビ、間奏、ダル・セーニョ、コーダなどなど。
そして、曲想の流れも掴んでいなければなりません。最初は弱く、だんだん盛り上がり、ピークが来て、やや弱まつて、また力強く、などなど。
まさに、虫の眼、鳥の眼、魚の眼なのです。ビジネス現場でも常にこの3種のカメラを切り替えながら物事を見なければいけません。本体そのものをつぶさに見ること。大きな枠組みの中の構造として捉えること。時間の流れとして抑えること。ひとつの情報を、空間と時間に分解するのです。
<今日の本歌>
コロムビア・ローズ『東京のバスガール』