第730回 ベクアドロと弁別機能
いちめんのなのはないちめんのなのはないちめんのなのはないちめんのなのはなぶろぐのおしゃべりいちめんのなのはな。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
相変はらずフラット化について悩んでゐます。トーマス・フリードマン『フラット化する世界』。フラット化とは平準化につながるものなのか、差異化につながるものなのか(この2つが対立するものなのかどうかもよくわからなくなつてきました)。
モノ同士の区別が小さくなりすべてが均一化され同じやうな様相を呈していくことがフラット化だとすれば、その逆に、各々の特徴が明確に分かれて孤立していくことは差別化といふのか差異化といふのか分節化というのか、とにかく、まあるくなだらかになる方と、カクカクギザギザになる方、といふ感じの2方向で考へてゐます。
音楽ではフラットとシャープと言ひますが、周波数の差が小さくなるか大きくなるか、といふ意味でせうか。
IT現場にどう関はるかといふと、様々な技術やツールが誰でもどこでも手に入るフラットなチャンスに恵まれた社会の中で、いかに他より抜きんでたシャープなサービスを作れるかといふ厳しい状況にあると言えませう。
<今日の本歌>
山村暮鳥『風景 純銀モザイク』