第729回 オスティナートと五番立

男は誰もみな 無口なブロガー 笑つて書ける人生 それさへあればいい。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

靖国神社の夜桜能を観て参りました。演目は舞囃子『野守』、狂言『咲嘩』、そして能『恋重荷』。

観れば観るほど深みを増すやうに感じる能ですが、今回は『恋重荷』の中でロンギといふものを知りました。問答形式で謡を交はす部分のことで、文字通り「論議」に由来してゐるやうです。

この他にもクリとかサシなどいくつかの型が存在し、その組合せや順番にもパターンがあるやうです。

音楽や落語にも、形式とかその組合せや順番が存在し、パターンになつてゐますが、かういつたものは一種の記号として関係者の間で内容を伝へるのに役立つし、鑑賞のよすがにもなるものです。

これはIT現場にも言へることで、情報システムにも形式があり、その組合せ、順番があり、パターンができてゐます。これを知らずに流行りの知識だけ豊富な人がいますが、何かを知ろうとするのならまづはその世界の作法といふものを一通り学ぶべきだと思ひます。ITを知りたければシステムで使はれる形式といふものを勉強することをお勧めします。

<今日の本歌>
町田義人『戦士の休息』

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