第708回 バロックリバイバルと参与観察
ウィンドイズブロウインフロムジエージアーン、ブログは海、好きなブログの画面の中でも違うブログの夢を見る。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
音楽にも時代性といふものが現れますね。古いポップスなどを聴くと、シンセの音色などが古臭いなあと感じることがあります。しかし一方で、昔のものなのに古臭くないサウンドもたくさんあります。それどころか全く古さを感じさせず今でも斬新さや先進性をもつ音楽もあります。
この違いはどこから来るのかよく考へるのですが、実際には音色とかエフェクトの使い方の問題ではなくて、その奥にある作者の意志とか創造性に関はることなのかもしれません。
話を抽象化して誤魔化してゐるのではありません。どんなに新しい楽器や手法を使つてもすぐに色褪せる音楽と、原始的なやり方なのにいつまでも陳腐化しない音楽、その差は、音楽によつて何を訴へているのか、という「内容」だらうと思ふのです。HOWではなくWHATの問題だといふことです。
ビジネス現場では手法やツールが注目されることが多いですが、もつと内容を重視した方がいいのになと思ふことがよくあります。
<今日の本歌>
ジュディ・オング『魅せられて』