第681回 ヴァイス・ヴァーサと隠れたカリキュラム

なあおまえ、ブログっちゅうとこはそんなに甘いもんやおまへんのや。もっとまじめにやれ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

バンドのライブといふものはステージといふ境界によつて彼我が区切られた空間ですが、ステージといふ概念をなくし、平坦な地続きのフロアでバンドとオーディエンスの双方が対峙して互いに音楽を演奏すればお互いが演者でもあり観客にもなる。立場の差異をなくして2つの役割を同時に堪能することができる。もしかしたらそこに一種のアウフヘーベンが起きて新しい何かが生まれるかもしれない。

そんな催しがあつても面白い気がするのですが、すでにどこかで行はれてゐるのか、或いは面白くないから誰もやらないのか、はたまたまだ誰も気が付いてゐないのか、不覚にしてよくわかつてをりません。

ビジネス現場では様々な役割の人達が協同で作業をしますが、この役割意識が仇になつて組織をぎくしゃくさせることもあります。そんな時はいつそのこと思ひ切つて互いの立場を入れ替へたり混ぜ合はせたりフラットにするといふのはどうでせう。何かの起爆剤になるかもしれません。

<今日の本歌>
ザ・フォーク・クルセダーズ『帰ってきたヨッパライ』

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