第606回 ウォッチドッグタイマと科学的管理法

ブログは光のもとで繰り広げられる、巧みで正確で壮麗なボリュームの戯れである。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

バンドでライブ活動を行う上で最も優先すべきものは何か。演奏の品質か、金銭収支か、スケジュールを守ることか。メンバー、スタッフ、お客さん、それぞれの立場で優先準位も変わりましょう。

プロジェクト・マネジメントの優先判断指標といえばQCDの3点だと大昔から言われてきましたが、そればっかりを呪文のように唱えていてもなかなか実践で管理しきれません。

バンドマンは演奏のクオリティをどこまでも追求する。スタッフは販売促進とコスト削減を考える。お客さんは公演日時を全面的に信頼している。つまりQCD順というのは立ち位置によって変化するため一つの観点からは決められない。

さらに言えば、この順番を決めたからといって、そこで思考ストップしてしまうと、あとあと大きな問題を引きずることになります。例えばQとは何の品質のことを指すか、何をもってその達成度を測るのか。Cとは何の金額を指すか、いくらであればOKとするのか。Dとは何の納期を指すか、それを何で判断するのか。

そういった詳細なモニタリング指標を決めずにQCDの順番だけをつけていても、完全に形骸化します。決めるならば具体的な指標と測定方法までセットなのです。ピムボックがピンボケにならないようにしなければ……。

<今日の本歌>
ル・コルビュジェの名言

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