第607回 ドット積と列車運行図表
はじめチョロチョロなかパッパ、ジュウジュウ吹いたら火を引いて、ブロガー泣くとも蓋取るな、最後に藁を一握り、パッと燃え立ちゃ出来上がり。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
ピアノ曲を1つマスターしようと思うなら、点・線・面の順に意識するのがよい。まずは一つひとつの音符を正しく認識して、その通りに弾くこと。楽曲を点の集合と捉え、その点を確実に把握します。
これができるようになったら、流れを作ります。点が横につながって、線となって流れるようにします。旋律のセンは線でもありますね。点がわかっていても、つながりがうまくいかずに線としておかしなものであれば音楽として成り立ちません。ある意味、点のことは忘れて、よい線を作ることに主眼を置くことになります。
ここまで行けばかなり上出来ですが、さらに上を目指して、面を作りたいものです。もう一段、上の次元から音楽を考えます。その曲の構成、構造、章立てといった全体的な仕組み、あるいは、社会的な背景、歴史上の意義、芸術的な位置付けなど、世界にとっての存在として捕捉します。本当に音楽を自分の血肉にするには、このレベルまで行くのが理想ですね。
IT現場でも同じことです。プロジェクトを一時的な点で捉えるか、時間的な線の流れで押さえるか、全体構造の中で面として扱うか。どこまで視点を展開できるかで、結果は大きく変わります。
<今日の本歌>
かまど炊きご飯の火加減囃し唄