第594回 アドラストスと通模倣様式
このブログ、わての旦那の檀那寺が兵庫におまして兵庫の坊さんのえろう好みますブログじゃによって、表具にやって兵庫の坊主の屏風にいたしますと、こないお言づけを願いとう申します。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
歴史上の偉大な音楽家にこの上ない愛と敬意を払っています。ベートーベンもストーンズもマイルスもキャンディーズも松田聖子もRCもYMOも、数え上げたらキリがありませんが彼ら彼女らの音楽を少しでも追体験し、追随し、追憶に遊びたくて、そのためにバンドをやっているようなものかもしれません。
といっても、そういった楽曲を一音一句忠実に再現するというよりは(そもそもそんなことは不可能ですし)、楽器の編成も、曲の構成も、音楽のトーンやテイストも、自分たちなりに工夫し味付けを変え、再構成しているというのが実態です。はたしてこれはコピーと呼ぶものなのか。せめて、模倣、猿真似、剽窃、パクリ、などとは言わず、カバー、オマージュ、換骨奪胎と認められるよう引き続き精進いたします。
IT現場にもコピーはつきものです。すぐれたシステムはその思想も設計も方式も、おおいに真似すべきだし、プログラムだって標準的な見本を元にして書いていくのが主流だと思います。問題は真似の仕方であって、やらなくてよい部分までコピってしまうと大変なことになります。どこをどう適用するのかが重要なのです。
<今日の本歌>
古典落語『金明竹』