第567回 ワルラス安定とグラストンベリー

サンバのリズムが流れ出し、太陽は高々と昇り、耳を巡って、目を突き抜ける、あなたのスペイン語のブログ。こんにちは、大島雅己です。

音楽活動をする中で時々見失うこと、それは、「何のための音楽か」という視点です。こんな重要なことをなぜ忘れてしまうのかというと、他の些事に目が眩んでしまうからでしょう。

例えば、小金を目的としたイベント出演。知人のつきあいで出るライブ。流行りの曲をカバーする便乗企画。昔の仲間が集まる余興の一環。それぞれのケースに応じて、求められるものも変わってくるはずです。高い芸術性を追求すべきなのか、エンタテインメント性が最重要なのか、全員参加型のパフォーマンスが目的なのか、自身のテクニックを突き詰めたいのか、幅広い支持を得たいのか。何のために行うのかという目的がぶれていては、中身を決めることもできないでしょう。

これはIT現場でもよく見る光景です。各部門のリーダーが集まって将来のシステム構想などと題して様々なアイディアや意見を出し合う中で、議論がなかなか収束せず発散するのを、システム担当者がやきもきしながら聞いている図。総じて、やりたいことと、できること、やるべきこと、つまりwill・can・mustの要件がごっちゃになっているか、あるいはサービスの受け手の要望と送り手の打ち手、つまりニーズとシーズが混同されているように思います。

<今日の本歌>
マドンナ『ラ・イスラ・ボニータ』

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